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ロクイチ工房

趣味でミニバイクの修理等をしています。質問には気が向いた物だけ返信します。

モトコさん オイルセンサー不良

久々の入庫。

モトコンポ...やっぱカワイイな(笑)

 

今回は何やらオイル警告灯が点灯し放し!とのことでまずは現状確認から。
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う〜ん、確かに点灯し放しだ。

エンジンオイルは、ほぼ満タンだ。
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オイルセンサーを外す。
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抵抗を測ってみる。

〈オイルタンク(空)〉


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〈オイルタンク(満)〉

0Ω(アカンやん...)
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基本的には非分解っぽい。

フタを捲ってみるとコンデンサが埋め込まれているだけの簡単そうな構造。強いて気になると言えば配線が妙にヌルヌルな所くらいだ。

どうやらこれ以上は外れないみたいだ。後学の為に分解も考えたが、内部から少しエンジンオイルが出てきたので「ここはオイルに浸っては良くない箇所では?」と思い、漏れを探してみたが、漏れはなさそう。

まずはパーツクリーナーとエアーブローで洗浄してみる事に。
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 洗浄後、抵抗を測ってみると...

抵抗値は復活している。

が基準値がわからない。他車種の整備書でも導通有りか無しで判定しているようで。

ONかOFFのハズだが153Ω??

絶縁じゃないけど、まぁ取り付けてみる事に。
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確かに消えている。また、センサーを持ち上げると(油面が下がると)点灯する。
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正常に作動してるし良しとしよう。

今度また同じ症状起きたら、オイルセンサーを交換して交換したオイルセンサーを分解してみようと思う。

 

今回の原因を無理矢理推測するとすれば、

オイルセンサー内部の不純物による短絡?が原因で警告灯に6Vが常に流れている状態を作り上げてしまっていた。

...いや、正確には『原因不明で洗浄したら直りました。(苦笑)』だな。

 

こういうのごっつ気になるわぁ〜...

 

 

 

 

本日の作業はこれにて終了!

 

 

ほなまた〜

ZZR250 (前期) アイドリング不調 / オーバーフロー / タイヤ交換(前後) / セルがきかなくなった

インターネットオークションでお客さんが購入した車体を持って来ました。

今回のお客さんは近しい御方なんで、ネットオークションで引っ張って来た車体の整備諸々は、普段は絶対に受けないんで珍しい事例として下され。

 

エンジンは実働とのことですが、アイドリングが安定(維持出来ない)しないので預かる事に。オーバーフローもしているということでそちらも整備。ついでにタイヤ交換もということで。


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左右が違うボルトだとか...

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ネジが無かったりといのは中古車アルアルなんやけど...
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スロットルの戻り側のワイヤーが切ていたり...
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写真撮り忘れたけどキャブレターを外す手順的には、

①タンクを外す

②エアクリーナのインシュレーターのバンドを緩めてキャブとの接続を外す。

③インマニインシュレーターとの接続を外して狭い隙間からキャブレターを上に抜き出す。

で、取り外したキャブレター...
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フューエルラインに燃料を通すとポタポタとしか燃料が落ちてこない...

どうやら何かが詰まっているっぽい。

と、何気なくフューエルホースを外してホースの内側とパイプ側を見ると明らかにガソリンが固まって出来たヘドロのような物がある。
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洗浄液やキャブクリーナーである程度融かしてエアブローするとホースから塊が出てきた!こら完全に栓やん。
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で、フューエルラインを確保したらキャブレターを分解する前に、燃料を送りオーバーフローを確認し分解へ進む。

 

液体ガスケットっぽいのが塗ってある。他のバイクにも言える事だが、これは本当におすすめ出来ない。部品が無いバイクやら何やら事情はともかく最終手段位に考えてもらえるといい。特にアクセスに手間の要るキャブレターには尚更言える事だ。
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というわけで、交換。
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ニードルバルブの頭に異物(細かい錆のようなパリパリの物質)が付いていたことからこれが原因と見てほぼ間違いはないだろうと考え、キャブレター内部の洗浄を行う。
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洗浄を終えたら組付けて漏れのチェック。

改善された様だ。

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オーバーフローすると、キャブレターの傾斜から、構造上こちら側から燃料が漏れていく事になる。当然この先はインマニ→INバルブ→ピストンクランクケース→オイルパンと繋がって行く訳で。当然嫌な予感が過ぎる。
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オイル量の覗き窓を見ると、穴が完全に塞がっている...

そしてクラッチケース横のオイルキャップを外し匂いを嗅いでみると、やはりガソリン臭い。

エンジンがかかるとはいえ、こんな状態ではエンジンをかけられない。いいえ、かけたくない。そこで、2回換えるのを前提にオイルを抜く。やはりガソリン臭い。

オイルフィルターも、もちろんガソリン臭い。で、フィルターも交換。

抜ききった後、エンジンオイルを入れエンジンを始動し、オイルを行き渡らせる。本当ならクラッチケースを開けてクラッチディスクの状態や疲労度を見たいところだけど、特に張り付き等が見られない事と今回のご予算の関係で次回以降になりました。

で、軽く暖機が終わった所で、近所を1周し再度オイル交換。
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オイル交換のみ:1.5リットル

フィルター交換時:1.9リットル

ですが、実際はオイルのレベリングの除き窓を見ながら適正な位置に合わせてね。車体水平時真ん中辺り。(ウチは窓の上を10としたら6辺りかな。)

いずれにしても、2リットル缶1本で足りますね。

で、次の作業。

厳密に言うとテスト走行時に発覚したのだが、オーバーフロー関連の問題も一通り解決し、走行可能になったのでガソリンスタンドで満タンにした帰りにタンクキャップの鍵穴からガソリンが溢れてくる事に気がついた。

『走行もシフトのアップダウンもスムーズで加速もイイ』と謳っていたらしいので「走ったんやったらこれ気付いてたやろ...」と思わず独り言が出てしまった。

う〜ん、さすが某インターネットオークション(笑)

と思いながらタンクキャップを外し、分解し洗浄し、エアブロー。

写真撮り忘れ多くてすんません💦

ただ1言だけ、小さいバネに気をつけて!

飛んで行ったらシャレにならんよ。

 

ガソリン漏れがおさまったところで、ひと息ついてタイヤ交換へ。
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タイヤ交換については特に注意点としてはキズを入れないようにとだけ。

ウチはタイヤチェンジャー使うけど、手で交換する人はスゲェなと思う。
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後輪撮り忘れてるネッッッ☆

とまぁ 、一通り作業を終え納車。

 

本日の作業はこれにて終了!

 

ほなまた〜

 

 

 

 

 

 

 

【Another episode】

セルがきかなくなった。とのことで再入庫。

 

この前換えたばかりなのにバッテリーが上がったのか?という事からバッテリーから潰して行く事に。

 

バッテリー電圧OK
充電電圧もイケてる。
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暗電流もOK
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せやんな?

 

ほんなら、次にカンタンな所から。

リレーか...

 

セルスイッチ入れても反応が無い...

 

錆びも回ってるし、末の事も考えて交換する。
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交換後は元気よく走って行きました。

 

セルモーターじゃなくて良かった(汗)

 

今度こそ、

ほなまた〜

Today トゥデイ AF61 エンジンがかからない 始動困難

久しぶりのロクイチ作業。

今回は、日に日にエンジンのかかりが悪くなっていくのは分かっていたものの、とうとう始動しなくなったということで入庫した。

 

始動困難といっても原因は様々で、まずカンタンな所から...

まずはキックを蹴ってみるものの、やや軽い感じ。

次にスパークプラグの火花を見てみる事に。

問題なくスパークしている。

プラグを外したついでにコンプレッションゲージで圧縮を測定してみる。

※測定する際は、スロットルを空けながら行いましょう。測定→リセットを繰り返し大体3回位の平均で判断しましょう。
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圧縮圧力は400kpaて...

まぁこの時点でバルブ周りへのカーボンの噛み込みによる圧縮不良でほぼ断定レベル。

 

それではシリンダーヘッドを外していきます。


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切込みとフライホイールのTマークを合わせてピストンが上死点の位置で、カムホルダー・カムギヤとカムチェーンの接続を外しましょう。
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カムギヤを止めている二本のボルトは細いので、組付けの際は力加減に気をつけよう。(締めすぎると割りと簡単に捩じ切れちまうので注意。)

 
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カーボンがビッシリ!



サンエス(洗剤)をお湯に溶かし...
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洗浄したい部品を浸ける。(念の為ゴム類は、洗剤に浸からないようにするか出来れば外しておいた方が無難かと。)
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結構いいダシが出る。

 

 

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バルブコンパウンドを使って、バルブの摺り合わせを行う。感覚的には♪カンカンカンスリスリスリカンカンカンカンカンスリスリスリスリ...♪みたいな感じで。摺り合わせのやり方は、便利な時代なんでYouTubeとかで調べるといい。
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摺り合わせが終わったら、スパークプラグ、バルブ(スプリング類も全て)をシリンダーヘッドに組み付けて、漏れのチェック。

本当は灯油で行うと良いが無かったので今回はガソリンで。10分程放置して変化なければOK。写真は、ついコーヒーブレイクが長引いて30分程経ってしまたものだ。

アカンパターンは、1分位でジリジリ油面が下がっていくのでチョット間注意深くみてたら発見出来ると思う。

漏れていたら、摺り合わせからやり直し。

※ここを妥協すると後で泣かんとアカン羽目になるさかい、きちっとしたってや。
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シリンダーヘッドを組付け、カムギヤ(Tマーク注意)諸々の部品を元通り組み付け。

コンプレッションゲージにて圧縮圧力を測定。

基準値 約1520kpa /800rpm

作業前 400kpa(セルにて)

作業後 約1250kpa (エンジン単体の為、キックにて。)
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まぁ割りといい感じかと。

 

始動性のトラブルなので念の為オートチョーク・キャブレターも洗浄。
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3ヶ月経った現在も、セル1発始動で毎日乗られている状況下で快調に走ってるようです。

 

本日の作業はこれにて終了!

 

 

ほなまた〜

ホンダシャリー その2

前回の続きだったな。

 

ええと、、、確かキャブレターからだったな。そう!キャブレター。


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最初は、なんじゃ?このキャブレター!?と思ったけど、そこまで特殊と言うほどでもない。幸いフロートにダメージはなさそうだったので、固着している以外の外せる物は外して、サンエスで煮込む事に。

ヤマハのドブ漬けするキャブクリーナーは、かなり優秀なのだが、しばらく漬け込む必要があるのに対して、こちらはある程度沸いたら30分くらい弱火コトコト煮込むだけで汚れが溶け出してくるので勝負が早い。

今回は一般的なところで言うスロー側の通路が詰まっていたので、アクセルオフでアイドリングが維持できない症状だったので、ワコーズの泡タイプのキャブクリーナー等、色々試したが、結果的に某自動車屋のヌシに教えてもらったこのサンエスに行き着いたワケ。

大きい部品とかは、ペール缶にブチ込んでカセットコンロでグツグツ煮込めばピッカピカになりますぜ。


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とまぁ、こんな感じでキャブレターにはしばし濁り湯を堪能してもらいました。


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で、肝心なセッティングなんだが、スロージェットが無い分、少しだけ調整がデリケートに感じた。

 で、次はフロントフォークの錆び落としと化粧をしまして...

 
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シートカバーも張り替える事に。
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このシートカバー、一回り大きいぜ。
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仕方ないから、全て前に寄せて我慢するカタチに(ーー゛)

 

 【ビフォー】
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【アフター】
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しばらくは楽しめそうだ。

しかしシャリーは種類が多い!

このシャリーは後期型(Z)のアップライトモデル(Ⅱ型)なので、Z-Ⅱ型というわけ。

ちなみに最終型というのがこの次の型という何ともややこしい表記。6Vと12Vもあるし、もし買うときは注意しましょう。

とりわけマニアな方に人気なのが、前期型(K)の鉄兜と言われる前後のフェンダーが金属製のもの。

社外品や後付してもフレーム番号でどの型式か特定出来るから、なんちゃって仕様はすぐにバレるので、金属製に変更したと伝えておかなければ後々トラブルの元になるので取扱う方も注意が必要なんですよね。

 

【今回交換したパーツ】

エンジンオイル

スパークプラグ

ドライブチェーン

各種電球(ウインカー、ストップ、ヘッドライト、ニュートラル)

シートカバー

バッテリー

 

まぁ、ワンオーナー1500Kmなんでね。

ほんと三重県の師匠の倉庫で、ずーーーっと眠っていたシロモノなんでイッペン調子を出すと、そりゃあ元気さ(^_^;)

ホントはコレクションで所有しておきたいんだけど、この子に外の世界を見せてくれるオーナーさんに乗ってもらえたらなと思ってたりします。

 

もし、販売するとなら、

¥85000+tax=¥91800

安くないな...でも、

夢は値切っちゃダメですよ。

 

でも、ウチの裁量で出来るのは、ええい!ココまで!

¥90000ポッキリ!

 

 というわけで、売る気が有るようで無いようなロクイチ工房ですが、ほんまはAF61(TODAY)専門なんですからね(^_^;)

 

ほなまた〜(^^)/

ホンダ シャリー その1

三重県の師の工場に眠っていたシャリー。

TODAYの引き取りと併せて、他2台のバイクと、便器の処分で手を打ってもらった。

 

鉄兜ではないが、丸目の6Vシャリー。

見た目ボロボロですが、なんと!実走行距離1500kmのワンオーナーというシロモノ。

とにかくこの状態じゃ話にならないんで、まずはそこそこ磨いて行く事に。
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なんせ錆び錆びなので、剥がせるものは引っ剥がす事に。
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某施設でブラストを貸して頂き。
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化粧直しというわけで、次はエンジンなんだが、降ろした方が作業し易いということでエンジンを降ろすことに。
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ボルト3、4本で、ほんと簡単に降りる。


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ザーッと削って、、、
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細かいところはサンドペーパーで擦って、、
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サッと塗ってあげました。
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載せると、やはり見違えるもんだ。
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スイングアームの錆びも結構酷い。

で、塗る事に。

 実はこの車体のホワイト...
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これと同じ事が分かった。

試したのはタッチアップ用に適当に似たような色と思い、小さいビンの二ッペのホビー用のエナメル塗料を買ったのだが、この【ミルキーホワイト】がピッタリ一致した。

買うなら、同じ二ッペのスプレー缶にしようと思う。
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ホイールもサッと塗って、、、

丁度スーパーカブ用に置いてあったチェーンを切り、ついでにチェーンも換える事にした。
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もうすぐシートカバーが届くようなので、待ち遠しい。
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後ろ半分はとりあえず終わった。
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残るは前半分...

さてさて、次回はキャブレターの洗浄編も加えて書いていこうと思います。

 

ほなら〜。

GR80 レストア後の修理依頼 シフト不良


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塗装から何から全てに至るまでレストアされたGR80!青春を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

とまぁ、事の発端はキャブレターのO/Hを依頼された事から始まりました。

既にKITを持ち込んで頂いていたので、作業自体はあっさり終えました。

現地でキャブレターを組み付けてレッツゴー!

...パィーン!パイーン!パイーーン!と快調に走っているかに見えるが、トップギアからシフトダウンしようとした時に異変が起きた!!

シフトがチェンジ出来ない!!

古いバイクを久しぶりに動かしたら稀にあるシフトチェンジが出来ない原因であるクラッチが貼り付きも考えたが、発進からシフトアップは快調に出来ていたし、現時点でもクラッチは切れる。そのまんまシフトチェンジが出来なくなったという表現がピッタリのこの状況。今まで不具合なく乗っていて急に症状が出たのなら通常のトラブルシューティングが考えればいいのだが、他でレストアされてきたばかりなので、通常のトラブルシューティングでは考えられない事もあるので、一時車体を預かる事にした。

 

考えられる事は、おおまかに3つ。

·クラッチ系

·シフター系

·ミッション系

さて、預かって早々にギヤオイルを抜いて、クラッチ側のケースを外した。

もちろん潰し易い箇所から順番に潰していくのが基本。まずはクラッチから。
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 黒くなった右の3枚が古いクラッチディスク。シフトチェンジが出来ない直接的な原因ではなかったが、せっかくだから交換しようよ!と言う事で交換しました。

そして、次はシフター系に進んで行くわけなんだけれど、シフトレバーの爪がシフトドラムに引っ掛からずスカスカの状態になってしまっている!

シフトドラムのストッパープレートの皿ネジの頭も若干潰れてるし、何か匂うぞ?

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シフトドラムのプレートを外すと...
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ピンが入って無い。

ステンの細い棒を切って削って作りました。

そこまではいいが、シフトドラムの動きが妙に渋い。

そういえば、結構シフトペダルも渋かった。

一番敬遠していたミッションの分解になるとは...!!!

四の五の言ってても、仕方がない。

そう!ヤるしかないんですよ。ヤるしか。

ケースを止めているボルト類を全て外し、

【SST】クランクケースセパレーターを使ってケースを割る。※無理な力は必要ないので、明らかに固くなったらケースが斜めに外れて行ってないか、ボルトが残ってないかを確認してください。

 

セパレーターの写真撮るの忘れました(汗)
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本来シフトドラムはミッションを外したフリーな状態ではスルスルと滑らかに回るものですが、今回は何か引っ掛かりがありましたのでケース側の穴を#1000で比較的滑らかにしました。(無理に入れ込んだんじゃないの〜?)

クランクベアリングがクランクシャフト側に残っていたので【SST】ベアリングプーラーを使ってクランクシャフトからベアリングを外します。ベアリングをヒートガン等で温めると外し易くなります。

外したベアリングはクランクケース側にセットします。

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接触面に液体ガスケット(耐熱、耐油、耐ガソリン)オススメはDAYTONAガレージの【モトシール1かな】を塗る。

【SST】クランクシャフトインサートツールを使い、液体ガスケットが硬化する前にクランクケースを真っ直ぐ嵌めて行きます。(絶対に無理な力で締めて行かないでください。クランクシャフト、ベアリングが破損する恐れがあります。)

 

この手のエンジンが初めての人は、ケースが途中から上手く入って行かない「なんでだ?なんで入らない?」と思うと思います。

 

少しだけヒントを与えましょう。

『外すものはケースを止めているボルトだけではありませんよ?』

 

で、上手く嵌め込んだら、液体ガスケットが完全硬化するまで24時間は寝かしてあげましょう。

エンジンを眺めながら、24時間液体ガスケットの完全硬化まで一緒にうっとりするのも悪くありませんが(※変態注意)この間に、他の作業をやりましょう。

シフトの動きを確認しておくと尚イイでしょう。
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頭の潰れていた皿ネジも新しく交換しました。

 

 

そして翌日

 

エンジンを搭載して。
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元気に旅立って行かれました。

 

 

 

 

Another Episode

【納車予定時刻30分前】
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先日O/Hのキャブレター。

フロートは再利用のようで、安心してそのまま組付けました。いやぁ慢心ですね。

何かガソリン臭いな。と思っていたら...

実はこのフロートの高さが合っていなかったので、オーバーフローが発生していました。

納車前に、焦るわ(¯―¯٥)

 

ジャイロUP クランクベアリング交換

事の発端は後輩のジャイロUPと自分のライブディオを交換した事から始まった。

 

話には聞いていたが、なかなかハードな異音が“ゴーゴー”出てるじゃねぇか!

・・・と、クランクを交換することにした。

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フードを開けて、遮熱板とマフラーを外してキャブレターとエアクリーナーを外す。

 

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タイヤを外します。

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セルモーターのアース線の位置(モーター本体と共締め)や連結部(マウント部)を確認しておきます。

 

パーキングロックのワイヤーとリヤブレーキワイヤーを外し、リヤサス(左右2本)、エンジン後部から斜めに走ってるロッドの連結を外し、マウント部のボルトを外して、車体からエンジンを切り離す。

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クランクケースカバーを外す。微妙に長さが違うので組付の際は元の位置に締め付けましょう。

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綺麗に洗浄しました。ガスケットは基本的に分解時交換します。特にオイルが充填されるような場所のガスケットは開けたら交換します。

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気になるので、しばらく汚れ落とし。ほんとコテコテですのでガム剥がしと灯油とブラシでコツコツと。

 

ヘッドボルト4本を緩め、シリンダーヘッド・シリンダー・ピストンを外す。

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時々思う、、、この子は一体今まで何億回往復したのだろうか?と。

 

この際だから、シリンダー類も新品に交換することにしました。

前のシリンダー達よ、今までありがとう!そしてお疲れ様でした。

 

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KN企画のシリンダー&ピストンを入れてみることに。果たして性能の方はいかに・・・

 

とまぁ、次はジェネレーター(フライホイール)カバーを特殊工具で外す。カコッ!と結構いい音鳴ります。

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コイルを取り外して、クランクケースを止めているボルトを外し、クランクケースセパレーター(特殊工具)を使用しクランクケースを外す。

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ここで、インテークの通路に仕切り板があるので吸入抵抗になりそうなものは切除。

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切った残りを、何を使ってもいいので出来るだけツルンツルンにする。

ウチはサンドペーパー#400→#1000→#2000(コンパウンド)にしたが、そこまでしなくてもいいと思う・・・

 

寄り道をしたが、お待たせしました!

今回のテーマであるクランクベアリングの交換です。熱膨張を使って嵌っている古いベアリングを取り除き、新しいベアリングと交換する。この際斜めにハマることがあるかもしれないけど【絶対に叩いてハメ込まない事!】もし、斜めに入って動かなくなった時は反対側から当て木等をして、外す方向へ軽く数回小突けばベアリングは取れます。※やけどには注意してね。

クランクベアリングが入る瞬間は、驚く程“スコッ!”と軽く入り込みます。それくらい力は要らないんです。

ウチはいつも、ベアリングの真ん中に人差し指を入れて、穴の上にそっと置く感じで入れています。ベアリングが中途半端で止まったり、キッチリはまり込まないのは、ケースがしっかり温まっていないパターンが多いです。オススメはヒートガン。

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続きまして、もう片方のベアリングです。

とりあえず汚れているので洗浄しましょう。

奥の穴には、オイルポンプが入ります。

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 さて、クランクベアリングの交換も完了したら、クランクシャフトを組み付ける作業に入ります。

今回は、なんとNEW!!

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クランクケース接合面に、耐ガソリン性の液体ガスケットを塗る。(オススメは、確かデイトナガレージの【モトシール1】)

 

液体ガスケットの表面硬化が始まるまでにクランクシャフトインサートツール(特殊工具)を使いクランクシャフトを挿入する。

無理な力は一切要らないという心がけが大切。斜めに締め込んでいったらクランクベアリングだけでなくクランクシャフトまでパァになるので、1発¥15000級の作業ってワケなんで細心の注意を払いかつスピーディーにお願いします。f:id:koumyou2002:20161021095343j:plain

液体ガスケットの完全硬化まで寝かせます。

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やっぱ新品は綺麗ですね。

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この際、ウエイトローラーもVベルトも交換しておきました。

まぁこれでしばらくは心置きなく乗れる。

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後は、元通り組み付けていくだけ。

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古いベアリングはペン立てで頑張ってもらっている。

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ここまで読んでくれてありがとう。

 

 

 

 

さてここからが俺の本性だ。まぁ1発目だから成り行きも兼ねて言っておこう。

実は俺は表向きはバイク屋をやっていない。

元々は自動車の整備をしていたが、今は全く別のことをしている。

その空いている時間でミニバイクをチマチマ修理したりしている。

ブログを書くのも、せっかく撮った写真をそのまま消すのが勿体無かったので記録しただけに過ぎない。

基本的には質問には答えない。

整備は身内や伝手のご依頼は受けるが、一般はよっぽど気が向かん限りはほぼお断り状態だ。

 

以前は、来る者拒まずスタイルで割と広く受けていたわけさ。でもこんなのが多かったんで正直うんざりしたわけさ。

こういう類いの動画やブログをちょっと見ただけで「なんだ。簡単じゃん!誰にでも出来るだろ。」とか勘違いするボンクラが平気で「工賃高いな」とか「簡単そうやのに、そんなにかかるの?」とか、そういう事を言ってくるワケさ。

例えば今回のクランクシャフトのインサート作業なんか、素人が無理に締め込んでいって失敗したら、ベアリングだけでなくクランクシャフトもパァになってしまう1発¥15000級の作業なワケ。部品の値段が上がれば万が一失敗した時のリスクも当然上がるワケだ。車屋もバイク屋もテク使ってんだよ!工賃はな、今までの失敗や経験を重ねた貴重な時間も入ってんだよ!滅多に使わない特殊工具も高い金払って揃えてんだよ!!それが高いとか寝言いう奴には整備屋が言えないけど言いたい一言を代わりに言ってやる。

「だったら他か自分でやれよ。」

 

 

 

・・・とまぁ、これが俺の腹の中なんだ。

俺は趣味で作業をやってるに過ぎないから言いたい放題言うけど。本職でされている自動車屋やバイク屋はそうもいかない。しょうもない値切り交渉にも顔には出さず対応しなければならない。相談する時は、そういうのを踏まえたうえでショップに相談してみてください。